ZEN RYDAZ『ZEN TRAX2』
愛染 eyezen Interview
ZEN TRAX2 参加曲

「CROSS-BORDER」
Voice : 愛染 eyezen
Turkish Flute & Jew’s Harp : GORO



▷名前
愛染 eyezen

▷肩書き
アーティスト、オーガナイザー

▷自身を一言で表すとしたら
gypsy


Q:ZEN RYDAZアルバム『ZEN TRAX2』へ参加したきっかけを教えていただけますでしょうか。
A:僕の職場(神宮前bonobo)に遊びに行ったとき、2階の畳スペースでMaLさんとJ.A.K.A.M.さんがトラックの聞き比べをしていて、直接の面識はなかったんですが、MaLさんから「愛染でしょ? よく話、聞いてるよ。新しくアルバムを作ってるんだけど、若いラッパー入れたいんだけど今聞ける音源ある?」そんな感じで話しかけてもらって、YouTubeの音源を聴かせたんですよ。携帯で。そうしたら「いいね。やろう。」と参加が決まりました。
今覚えば、MaLさんJ.A.K.A.M.さんがすごい人なんだろうとは想像が付きましたが、実際何をやっているのかハッキリ分からないまま、気づけば「はい。」と返事をしてました(笑)



Q:送られてきたトラックを聴いたときの感想、そこにどのようなリリックをのせようと思いましたか?
A:その後トラックが送られてきて、感動しましたね。僕自身ダンスミュージックが好きで、どうしたら今やってる音楽と融合できるんだろうと悩んでいたところだったんですが、この送られてきたトラックがまさに答えだったと思います。そして僕の音源をしっかり聴いてくれてるんだなとも感じました。少しエモーショナルなトラックにダンスにトラップの要素も入ってて、旅は楽しいことばかりじゃないよねっていう。すごい深みをあのビートからは感じました。
垣根を越えていくっていうことをテーマに、展開をつけてメロディにも儚い感じを意識してつくりました。旅で感じるレベルアップを噛み締めている、そんな楽曲を目指して作りました。
MaLさんが足の怪我で入院することになり、レコーディングは退院後の予定だったのですが、それじゃ遅くなるのでということで、J.A.K.A.M.さんに誘われ出会いから1ヶ月ぐらいでレコーディングまで辿り着きました。



Q:レコーディングを行った際の感想を教えてください。心に残るエピソードがありましたら教えていただけますでしょうか?
A:多分今までで一番緊張したレコーディングだったかと思います。キャリア史上一番の挑戦だったことは間違いありませんね。まずBlueのマイクが自分が持っていうるものよりも二回りぐらいデカくてそれに圧倒されましたね(笑)。これはヤバいものができると機材から感じました。
MACKA-CHINさん、J.A.K.A.Mさん、nisi-pさんとのレコーディングは本当に刺激的でした。MACKA-CHINさんから、「愛染はラップでアメリカに行くんじゃなくて、アジアに行ったタイプでしょ? 俺と同じだね~」って言ってもらえたとき、世代を越えたワンネスを感じました。



Q:実際に曲が出来上がったときに聴いていかがでしたか?
A:レコーディングした次の日にはラフミックスが届いて、それを聞いたときにクオリティに驚きました。感情もしっかり曲中に出ていて、ミックスの大切さを改めて再確認しました。ずっと音楽に向き合い続けている人たちなんだなと圧倒されました。とにかく早いです。



Q:ZEN RYDAZはどのようなクルーだと感じますか? 各々のメンバーの印象を教えていただけますでしょうか?
A:
ZEN RYDAZ:ワールドミュージックギャングスターって感じですかね(笑)

MACKA-CHIN:いつもふざけてくれる兄貴ですね。そのおかげで楽しみながらやらしてもらえてます。マイクのエフェクターの使い方だったり、ラッパーとしてネクストに行くヒントをたくさん教えてくれる方です。

MaL:最強のバランサーだと思います。MaLさんがいる安心感は退院後にもより強く感じています。

J.A.K.A.M. :いつも背中で語ってくれる人です。自分が制作してないときにJ.A.K.A.M. さんに会うと、また制作ルーティーンに戻れます。とにかく作り続けていて、いつも何かの制作に時間を使っている尊敬できる人です。旅人の兄でもあります。



Q:大場キャンプ場にて開催された「MOVEMENTS - ONENESS  GATHERING」でのライヴはいかがでしたか?
A:サイコーに楽しませてもらいました。あのパーティーの出演者は僕が目標にしている音楽家がたくさん出ていて、この年であのパーティーに出れたことを誇りに思います。今一番若い人たちに体感してほしい大地を全面に感じるトライバルパーティでした。



Q:「THAT  IS  GOOD」にてZEN  RYDAZのライヴを撮影をされましたが、ミステリーツアーに参加されてみていかがでしたか? 
A:こんなにも大人が動いてくれると、すべてに安心……という感じでした。曲に集中できるといいますか、とにかくケアが行き渡っていました。個人的には宿が同室だったGOROさんと、GOROさんが作った楽器でセッションしたり、旅の話を聞けたり、かなりナイスな体験をさせてもらいました。
ただあの撮影場所は一人で行くのは怖そうです(笑)。



Q:今後、ZEN RYDAZでやってみたいと思うことがありましたら教えて下さい。
A:旅、スピリチュアルを感じるバックボーンが異質の若いラッパーを集めて「tribal tape」っていうアルバムを作りたいなと思いました。まだまだ紹介したいヤバいやつらがいるので、そこをZEN RYDAZにつなげていきたいですね。



Q:個人的にシャウトしたいことがありましたら、教えて下さい。
A:このアルバムはワールドミュージックだと思っていて、特にDJの方達に購入していただきたいです。全曲クラブから野外まで流せるかと思います。半端ないです。




Photo:Nobuhiro Fukami @ Movements Oneness Gathering 2021 & Yoshiaki Hirokawa@Kejonuma Leisure Land
Text:Kana Yoshioka





愛染 eyezen

1995.10.04 東京生まれ
語学留学にインドをチョイスするなど、作品を通じてトリップとラブの探求を表現するラッパー・愛染 eyezenは イスラエル・トルコの地中海エリアで制作したEP『BlueTrust』でデビュー。
2020年3月10日にリリースした『2020 wit ma hope』の制作はカンボジア・プノンペンにて行われ、 昨年わずか1ヶ月で制作資金40万円をクラウドファンディングで調達し話題となった。
2021年7月5日 3rd epとなる「saver - ep」「DANCING OJISAN」をダブルリリース。
現在東京を中心にライブ•パーティーオーガナイズと精力的に活動中。

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