ZEN RYDAZ『ZEN TRAX2』
USUGROW / 薄黒 Interview
▷アーティスト名
USUGROW / 薄黒



▷肩書き
アーティスト

▷ご自身を一言で表すとしたら……
翻訳業(事象と表象を図画に)


Q:ZEN RYDAZアルバム『ZEN TRAX2』へ参加したきっかけを教えていただけますでしょうか。
A:Moochyさんとは2011年の311後にSYUNOVEN(朱のべん)を通じて知り合って、その後パーティ「MOVEMENTS」にライヴペイントで参加したのが最初です。 そのとき、 J.A.K.A.M. & THE SPECIAL FORCES を観たんですが、こういう音が聴きたかったって思ったんですね。そこから付き合いが始まりました。 今作参加のきっかけはよく覚えてないんですが、自分の個展告知動画にZEN RYDAZの1曲を使わせてもらい、ZEN熱が高まってたときに2ndアルバムが出るって話を聞いてやることに。 遊びに行くたびに制作中の音源を聴かせてもらってたので、馴染みもあってすんなり始まりました。



Usugrow個展の宣伝用に作られた動画

Q:ZEN RYDAZの音を聴いたとき、また存在を知ったとき、どのような印象でしたか?
A:良い意味で聴きやすいと思いました。キャッチー!? な感じで。アルバムの印象は、長尺の映画を観てるというより、ギュッと詰まったドラマがいくつも並んでいるといった感じで新鮮でした。






高田馬場にある飲食店KUSUDAMAとのコラボ手ぬぐい

Q:ZEN RYDAZのロゴ及び、『ZEN TRAX2』のアルバムジャケットのアートワークを提供されました。どのような趣旨の元に描かれましたでしょうか?
A:廃虚から生まれる、強く新しい生命、世界を描きました。今作だけではなく、Moochyさんと311後に出会ってから共有していると思っている部分。 見る角度によっては、間違いなく今は廃虚に近いのではと思っていて。蓮は新しい生命、未来の象徴として描きましたが、あえてわかりやすく描きませんでした。 未来は想像しなければ見えないって意味合いで。少しでも想像が必要な部分を残しておきたいと思って。 蓮を描いたのは、Moochyさんが見せてくれた『Blue Lotus』って写真集がお互いの中でハマったのと、ヴァイオリンの及川さんが話してたエジプトのBlue Lotusの話が頭に残ってたことも理由です。 自分も蓮をずっと描いてるので、コレだって感じで。今回はアナログで素材を描いてデジタルで構築しました。いつもはアナログで全部仕上げるんですが、ビジュアルも音の制作作業を追体験しながらやりたかったので。 ロゴは思いつきで書いて写真にレイアウトしたらフィットしたので、カバーとしてそのまま使うことに。主にMoochyさんと話して進めましたが、酒でも飲みながら、マッカさん、マルさんともアートワークについて話したかったですね。


Q:MACKA-CHIN、MaL、J.A.K.A.M. からなるZEN RYDAZは、どのようなクルーだと感じますか?
A:
ZEN RYDAZ:ぶつかる部分もあると思うんですが、お互い無い部分を補いながら、それぞれの特ダネを惜しみなく共有してる感じ。妥協なく高め合ってる感じがいいですね。




Usugrow個展にて

Q:今後ZEN RYDAZでやってみたいこと、またZEN RYDAZに期待することはありますか?
A:全員参加のライヴが見たいです。




Q:個人的にシャウトしたいことがありましたら、教えて下さい。
A:混沌の中でも空を見上げよう。未来は常に朧げだが、創造(想像)することを止めないように。




〔PROFILE〕
USUGROW
90年代初頭、パンク、ハードコア等のアンダーグラウンドミュージックシーンでのフライヤー製作からアーティスト活動を始める。 イラストレーション、カリグラフィ、キャンバスペインティング、ミューラル等、手法、媒体を超え制作活動を展開。現在はオリジナル書体によるカリグラフィと舞踏をモチーフに、文化の伝播をテーマにした作品を主に制作中。

http://usugrow.com
https://www.instagram.com/usugrow

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