Soft Meets Pan / Tam ~ Message to The Sun
QOTAROO Interview
―TAM『Soft meets Pan』に参加されたきっけかを教えていただけますでしょうか?

Moochyさんからお誘い頂いて、参加することになりました。

―TAM 『Soft meets Pan』の最初の制作/リリースは今から約11~12年前になると思います。当時の作品を聴いた、絵本をみたとき何を思いましたか?

アルバムを通して表現されている豊穣な世界観が素晴らしく、プロジェクトに参加できることをとても嬉しく感じた記憶があります。松里さんの世界観とストーリーのハマり具合もばっちりでレイアウト始めるが楽しみでした。

―楽器「スティールパン」の魅力を教えてください。

異次元のレイヤーからこちらに降りてきたかのように悠然と響く、不思議で美しい音の存在感が魅力だとおもいます。

―2021年にTAM『Soft meets Pan』を改めて聴いてみて、何を感じましたでしょうか? 再び新しくなった作品の魅力を教えてください。

今回のリリースで久々に音源を聞き返したのですが、各スティールパン奏者の方々とSoftの演奏の相性が本当に最高で、スティールパンとSoftのGrooveが合わさったときに生まれる壮大なスケール感に改めて驚きました。
松里さんの絵をLPカバーサイズで眺めることができるようになったのも嬉しいです。

―2021年リリースのTAM『Soft meets Pan』でもアナログレコードのデザインを手掛けられました。内田松里さんの作品を元にディレクションされたと思いますが、どのような点を心掛けデザインされましたでしょうか?

LPレコードサイズに展開することによって、オリジナルのCD BOOKのトーンと変わることがないように心がけました。

―TAM『Soft meets Pan』の最初のリリースである2010年から、今作リリースの2021年までの間、ご自身の活動はどのような変化がありましたか?

この11年間で住む場所が4回変わる間に、リリース当時と比べてパーティーに行くことが減ってフィジカルなダンスフロアからは距離ができてしまったのですが、それでもありがたいことに音楽周辺のプロジェクトには誘っていただいており、今も変わらずデザインやアートワークで音楽に関わらせてもらっています。

―コロナ渦がまだ完全に収まっていない世の中ではありますが、今後の活動について、またシャウトしたいことがありましたら教えて頂けますでしょうか?

Moochyさんからお誘い頂いて現在デザイン進行中の音源が2022年前半にリリース予定です。今のような世の中だからこそ、多くの人に聞いて感じてもらいたい、とても重要な作品になると思います。




QOTAROO

高校生の頃よりハウスミュージックのDJとして活動を開始。20代の頃のナイトクラブでのブッキングマネージャーの経験とBruningManの体験を経て、独学でグラフィック表現を学び始める。それ以降、クラブ・音楽カルチャーに根ざした活動を続け、れまでに様々なミュージシャン/DJのアルバムカバーや日本各地のアンダーグラウンドパーティーのフライヤーなど、膨大な数の音楽関連のアートワーク/グラフィックデザイン/アートディレクションを手がけてきた。

「QOTAROOはグラフィックアーティスト/デザイナーであり、ゼロ年代の関西のパーティーシーンを牽引してきたひとりでもある。CLUB ZINGでブッキング・マネージャーとして数々のパーティーをオーガナイズしてきた彼は、そこで得たイマジネーションをデザインに落とし込み、ダンスフロアとグラフィック・デザインを循環させている。「フライヤーやジャケットを作る時は、色をメロディー/形をグルーヴに置き換えて、聴覚から視覚への翻訳だと思ってやってる」と言う彼の言葉通り、DJが音を放つ瞬間に込められた気持ちや音の振動を、QOTAROOはとても親密に自然に表現する。「音を見る。光を聞く」。この感覚こそがQOTAROOのデザインの醍醐味なのだ。 」

https://qotaroo.com

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