TRACK LIST
01. KANNON 観音
Shakuhachi : KENJI IKEGAMI
Cello : デンカ DENKA
Arranged & Mixed : Takashige JAKAM Miyawaki
02. RAVEN 鴉 (LIVE @ MOVEMENTS ONENESS GATHERING 2020)
Shakuhachi : KENJI IKEGAMI
Mukkuri : UTAE
Cordinated & Treated : Takashige JAKAM Miyawaki
------------------------------
Design : GINJI
Mastering : SINKICHI
Produced by Chee Shimizu
01. KANNON 観音
Shakuhachi : KENJI IKEGAMI
Cello : デンカ DENKA
Arranged & Mixed : Takashige JAKAM Miyawaki
02. RAVEN 鴉 (LIVE @ MOVEMENTS ONENESS GATHERING 2020)
Shakuhachi : KENJI IKEGAMI
Mukkuri : UTAE
Cordinated & Treated : Takashige JAKAM Miyawaki
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Design : GINJI
Mastering : SINKICHI
Produced by Chee Shimizu
KENJI IKEGAMI
地無し尺八 製管師 / 演奏家
2004年頃より日本各地に古来から伝わる曲 虚無尺八(古典本曲)をライフワークとして尺八を始める。
その後虚無尺八を中心として、インプロビゼーションやドローンミュージック等 原始的な手法を取り入れ、音源制作・トラックメーカーへの音源提供・演奏活動を行う。また2010年からよりオリジナルを求め、 尺八製作を開始。8年の修行を経て2018年「池上銘地無し尺八」を立ち上げる。自然の響きに焦点をあて製作される池上銘は、濃密で有機的な倍音を生み出し、古典本曲演奏家に評価されている。 現在、竹林をゼロから作るプロジェクトも始め、自然を通した音作りの幅を広げている。
Jinashishakuhachi maker & player
Kenji Ikegami started playing shakuhachi since 2004, with playing Komujakuhachi(Honkyoku), as his lifework.
While he focuses on the komujakuhachi, his music performance incorporating primitive music techniques,improvisation, and drone music. He also provides these sound sources to track makers.
For seeking more original sounds, he started making shakuhachi.After eight years of craftsmanship training, he started his original shakuhachi brand “Ikegami Meiji Jinashi'' in 2018.Each Ikegami Jinashi is handcrafted, focusing on producing the bamboo's natural sounds. Ikegami Jinashi creates an organic sound full of brilliant richness and depth when you play the instrument and has gained recognition by Shakuhachi Honkyoku players.
Currently, he has started a project to make bamboo forest from scratch and expanding the possibility of creating sounds from nature.
瀬藤康嗣(デンカ)
音楽家、チェリスト。
4歳からチェロを学び、高校時代に現代音楽やフリー・ジャズを聴きはじめる。1992年、ボランティアで参加した<アートキャンプ白州>でデレク・ベイリーらの演奏に触れ、即興演奏に開眼。サックス奏者のカナイタダヒコ(現Colored Rice Men)、ドラム、チェロのトリオ編成によるユニット、POOLを結成し、即興演奏をはじめる。この時期に録音されたサックス奏者の大蔵雅彦とのセッション音源が、コンピレーション・アルバム『Silverization』( Soup-Disk)に収録される。
1994年、アンディ・ウェザオールとジェフ・ミルズに衝撃を受け、テクノDJとしての活動を開始。同時期に世田谷美術館の学芸員、長谷川祐子(現金沢21世紀美術館長)のアシスタントとして、 アメリカ人現代美術家マシュー・バーニーやアーティスト集団ダムタイプの制作アシスタントを務める。1997年、東京から鎌倉へ移住し、メディア・アート・ユニットflowを結成。国内外でプロジェクトを展開する。 作品制作活動がメインとなり、チェロの演奏から離れる。
2006年、アート・コレクティブROOT CULTUREを結成し、鎌倉を拠点にフェスティバル、シンポジウムやワークショップを多数企画。作家、高橋源一郎の代表作「さようなら、ギャングたち」をベースに、 ニューヨーク在住のコレオグラファーであるヨシコ・チューマによる演出の舞台作品「根の国のギャングたち」のサウンドを手がけ、高い評価を得る。これによりニューヨークのコンテンポラリー・ダンス・シーンとのつながりを強め、 振付家アースラ・イーグリーとともに『SELF MADE MAN MAN MADE LAND』(2012-15)、『Piece With Gaps for Each Other』(2016-18)を制作。日本、ニューヨーク、メキシコ、マケドニアで上演し、 ニューヨーク・タイムスでも高い評価を得た。
コロナ禍をきっかけに、鎌倉での作品制作に没頭。鎌倉のベイカリーParadise Alleyの勝見淳平の依頼で開発した、植物や発酵食品の生命活動から音を生成するデバイス<NOW HEAR MACHINE>を用いた作品を数多く制作する。 また、鎌倉に移住したクリエイティブ・ユニット生意気のマイケル・フランクとともに活動を展開。天然酵母の生地の発酵プロセスを音響化しつつ、最後は生地を焼いて食べる<ヤマガタ 秋のパンまつりで山形ビエンナーレ2020に参加。 <NOW HEAR MACHINE>をきっかけに、日本に移住した音楽家テリー・ライリーとも知己を得、2022年春からテリー・ライリーによる音楽教室<KIRANA EAST>の主催を開始する。
また、<NOW HEAR MACHINE>をりんごの果樹につなぎ音響化されたりんごの生命活動の音を、振動スピーカーを用いてりんごの果実そのものから聴く作品《Apple Phone りんごのヘッドフォン》を、 2022年にあんざい果樹園(福島)で発表。弘前りんご公園でも発表し、マスメディアやネットメディアでも話題になる。
2022年元旦、約25年ぶりにチェロに触れたところ、バッハの「無伴奏組曲」を身体が覚えていたことに感動し、再び演奏をはじめる。テリー・ライリーともプライベートでセッションをする機会に恵まれ、 テリー・ライリーからドローン楽器としてのチェロの可能性を示唆される。また、シタール奏者ヨシダダイキチと歌手YahYaとの演奏にも招かれ、チェリストとしての活動を再開する。
4歳からチェロを学び、高校時代に現代音楽やフリー・ジャズを聴きはじめる。1992年、ボランティアで参加した<アートキャンプ白州>でデレク・ベイリーらの演奏に触れ、即興演奏に開眼。サックス奏者のカナイタダヒコ(現Colored Rice Men)、ドラム、チェロのトリオ編成によるユニット、POOLを結成し、即興演奏をはじめる。この時期に録音されたサックス奏者の大蔵雅彦とのセッション音源が、コンピレーション・アルバム『Silverization』( Soup-Disk)に収録される。
1994年、アンディ・ウェザオールとジェフ・ミルズに衝撃を受け、テクノDJとしての活動を開始。同時期に世田谷美術館の学芸員、長谷川祐子(現金沢21世紀美術館長)のアシスタントとして、 アメリカ人現代美術家マシュー・バーニーやアーティスト集団ダムタイプの制作アシスタントを務める。1997年、東京から鎌倉へ移住し、メディア・アート・ユニットflowを結成。国内外でプロジェクトを展開する。 作品制作活動がメインとなり、チェロの演奏から離れる。
2006年、アート・コレクティブROOT CULTUREを結成し、鎌倉を拠点にフェスティバル、シンポジウムやワークショップを多数企画。作家、高橋源一郎の代表作「さようなら、ギャングたち」をベースに、 ニューヨーク在住のコレオグラファーであるヨシコ・チューマによる演出の舞台作品「根の国のギャングたち」のサウンドを手がけ、高い評価を得る。これによりニューヨークのコンテンポラリー・ダンス・シーンとのつながりを強め、 振付家アースラ・イーグリーとともに『SELF MADE MAN MAN MADE LAND』(2012-15)、『Piece With Gaps for Each Other』(2016-18)を制作。日本、ニューヨーク、メキシコ、マケドニアで上演し、 ニューヨーク・タイムスでも高い評価を得た。
コロナ禍をきっかけに、鎌倉での作品制作に没頭。鎌倉のベイカリーParadise Alleyの勝見淳平の依頼で開発した、植物や発酵食品の生命活動から音を生成するデバイス<NOW HEAR MACHINE>を用いた作品を数多く制作する。 また、鎌倉に移住したクリエイティブ・ユニット生意気のマイケル・フランクとともに活動を展開。天然酵母の生地の発酵プロセスを音響化しつつ、最後は生地を焼いて食べる<ヤマガタ 秋のパンまつりで山形ビエンナーレ2020に参加。 <NOW HEAR MACHINE>をきっかけに、日本に移住した音楽家テリー・ライリーとも知己を得、2022年春からテリー・ライリーによる音楽教室<KIRANA EAST>の主催を開始する。
また、<NOW HEAR MACHINE>をりんごの果樹につなぎ音響化されたりんごの生命活動の音を、振動スピーカーを用いてりんごの果実そのものから聴く作品《Apple Phone りんごのヘッドフォン》を、 2022年にあんざい果樹園(福島)で発表。弘前りんご公園でも発表し、マスメディアやネットメディアでも話題になる。
2022年元旦、約25年ぶりにチェロに触れたところ、バッハの「無伴奏組曲」を身体が覚えていたことに感動し、再び演奏をはじめる。テリー・ライリーともプライベートでセッションをする機会に恵まれ、 テリー・ライリーからドローン楽器としてのチェロの可能性を示唆される。また、シタール奏者ヨシダダイキチと歌手YahYaとの演奏にも招かれ、チェリストとしての活動を再開する。
UtaE
ムックリ奏者、ハポネタイ代表。
2009年に母とともに北海道清水町にハポネタイ(母なる森)を構え、 現代を生きるアイヌの個人史採録とアイヌ・アートの展示やライブに取り組む。その後一時休止を経て、2020年、母より代表を引き継ぐ。 アイヌの口琴楽器ムックリ奏者/パフォーマーとして国内外でアイヌ文化の伝承と交流に努める。2014年、ドイツで開催された国際口琴大会に参加。アニメ『ゴールデンカムイ』では、ムックリのパートを担当している。 近年は教育機関を中心にアイヌ文化を伝える講演やワークショップを、リアル会場/オンラインにて開催。 2021年5月より、エフエムおびひろ(JAGA)『anu anu~母なる森 ハポネタイ~』にラジオ・パーソナリティとして出演中。
2009年に母とともに北海道清水町にハポネタイ(母なる森)を構え、 現代を生きるアイヌの個人史採録とアイヌ・アートの展示やライブに取り組む。その後一時休止を経て、2020年、母より代表を引き継ぐ。 アイヌの口琴楽器ムックリ奏者/パフォーマーとして国内外でアイヌ文化の伝承と交流に努める。2014年、ドイツで開催された国際口琴大会に参加。アニメ『ゴールデンカムイ』では、ムックリのパートを担当している。 近年は教育機関を中心にアイヌ文化を伝える講演やワークショップを、リアル会場/オンラインにて開催。 2021年5月より、エフエムおびひろ(JAGA)『anu anu~母なる森 ハポネタイ~』にラジオ・パーソナリティとして出演中。
RAVENは、2021年に東京のおおばキャンオプ村で開催されたフェスティバル<Oneness Gathering>でのライブ・レコーディング音源である。アイヌの伝統民族楽器であるムックリを演奏するUtaEと、 池上の尺八とのデュオ、すなわち、竹と竹の共演である。尺八の音色が持つ特有のふるえを随所に効かせながら、パースペクティブな音像を描いていく尺八のアンビエンス。その中央でムックリの奏でるビブラート音が太陽光線の如く降り注ぐ。